前回はフンボルト博物館の恐竜(主にティラノサウルスのトリスタン・オットー)をご紹介しました。
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今回はフンボルト博物館のその他の常設展についてご紹介します。
この博物館はロンドン自然史博物館やナツラリスなどヨーロッパを代表する他の自然史博物館に比べると建物のフロアの面積も小さめです。
しかし吹き抜けに鎮座する圧倒的迫力のギラファティタンをはじめとするダイナミックな展示や黒を基調とするオシャレな展示でいつもお客さんで賑わっているベルリンの人気観光スポットの一つです。
黒の背景に生き物の標本やはく製たちが並べられているだけですがとても美しいです。
ヴェネチア自然史博物館とはまた違ったカッコよさです。
赤が映えるビビットな展示のヴェネチア自然史博の紹介はこちら↓
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今回フンボルト博物館に訪れたのは8月末だったのですが博物館内がとても暑い!
ヨーロッパの博物館全体に言えることなのですが、夏も冷房が入っていないところがほとんどです。
なので日本のように暑いから博物館に涼みに行こうということができません。人混みと無風でさらにムシムシします。
日本の夏は特に温度も湿度も高いので展示物の劣化保護の観点からも冷房を入れていると思うのですが、ヨーロッパの博物館は標本痛まないのかなと心配になるくらい暑いです。
もちろんヨーロッパの夏は日本の夏とは比較にならないほど湿度の低いさわやかな夏ではありますが近年35度を超える日もたびたびあり確実に温暖化はしています。
一般家庭にもほとんどエアコンがないので(なんなら網戸もない)ので公共施設やホテルやお店にもエアコンが付くのはもっともっと先になることでしょう。
そのかわり冬は建物全体を温めているので暑いくらい室内は暖かいです。
夏にヨーロッパの博物館に行く際は日本と違うことを心得て行くと良いと思います。
話は展示に戻ります。
私はこの博物館で特にすごいなと思った点は展示されている標本や模型がどのような工程で作られているのかを分かりやすく展示しているところです。
子供たちも普段博物館に行ってもその展示物たちがどのように作られているかまでは知る由もないので興味を持つ良いきっかけとなりました。
最後にご紹介したいのは博物館の所蔵標本管理のデジタル化を紹介する部屋です。
近年世界的に博物館の所蔵標本を後世にデータとして残すべくデジタル化が進んでいます。
方法は様々です。写真で残したり、スキャンして3Dデータとして残したりとデータで保存をしてデータベース化して管理します。
データとして残すことで標本そのものが仮に失われてしまってもまた復元できるようにバックアップとして残すのです。
日本は災害が多い国なので特に標本のデータ化は急務で各地で取り組みがなされています。
ヨーロッパの自然史博物館でもオランダのナツラリスやベルギー王立自然史博物館などで取り組みが進んでいます。
フンボルト博物館ではそのデータ化する作業も自動で行う仕組みを導入していました。
この時はハチの標本の写真を自動で撮っていました。
データ化のことは知っていましたが、それをリアルタイムで見てもらう部屋を作っていることに驚きました。
是非足を運んでみてください!
フンボルト博物館 Museum für Naturkunde
ホームページはこちら↓
www.museumfuernaturkunde.berlin
地図はこちら↓