子連れ恐竜オタク、ヨーロッパの博物館を行く。

恐竜オタクの目線でヨーロッパの博物館をご紹介します。

ベルギー王立自然史博物館①(ベルギー・ブリュッセル)

念願のブログを立ち上げて早4か月。

私なりのペースでぽちぽちと残していますが、この博物館を書かずしてヨーロッパを去るわけにはいかないので満を持して書き残したいと思います。

 

私がベルギー王立自然史博物館を最初に訪れたのは8年前、当時付き合っていた旦那と海外旅行で立ち寄ったのが始まりでした。

立ち寄ったというかイグアノドン目当てで旅行に来たというのが正しいです。

 

それから時が流れて、不思議な縁でベルギーに住むことになり、博物館の年パス会員になり、博物館友の会にも入り、フランス語を勉強して友の会の様々なイベントにも参加しました。

海外での生活はキラキラしていると思われがちですが、

中々大変なことも多くメンタルもやられます。

そんな時は気晴らしに自然史博物館を訪れていました。

回数としては40回以上は行ったと思います。

私のベルギーライフは常に自然史博物館とともにありました。

 

そんな私の大好きなベルギー王立自然史博物館(L'institut des Sciences naturelles)をご紹介したいと思います。

博物館入り口にあるイグアノドン(2015年)

コロナ禍、マスク着用(2021年)

現在(今秋から始まった特別展の内覧会時)

ベルギー王立自然史博物館はブリュッセルの中心地、EU本部の近くにあります。

博物館の隣にはEUの会議を行う欧州議会と市民の憩いの場レオポルド公園があります。

市民の憩いの場、レオポルド公園。この公園の脇を抜けて博物館へ行きます。

レオポルド公園から見た博物館の建屋。裏には博物館の収蔵庫が収まる建物が見えます。

博物館から見た欧州議会

ここの博物館のメインと言えばもちろんイグアノドンです。

1878年ベルギーの南西、フランスとの国境ベルニサールという鉱山で30体のイグアノドンの骨格が発見されました。

当時は恐竜について少しづつわかり始めてきた時代でした。

研究者たちはたくさん見つかったイグアノドンを手探りで復元することにしました。

当時の研究者がカンガルーや鳥を参考に骨格を復元している。

当時の研究者ががんばって復元した9体のイグアノドンの骨格(1体はのちにマンテリサウルスという違う種類ということが分かった)は1階に、

それ以外の発掘時のまま姿勢で保存されているのが地下1階に、

それぞれ化石が劣化しないように湿度と温度が一定に保たれたガラス張りの展示室に展示されています。

1階の恐竜ゾーンの展示室はとても広く、その半分をイグアノドンが占めています。

復元イグアノドンを2階から眺める。

横からの景色も圧巻です。

ガラス張りですがこんなに近くで見ることができます。

これは内覧会時にのみ公開していたレアな夜の展示室(内覧会は友の会で招待されました)

これらのイグアノドンのポーズの復元から時がたち、その後恐竜の研究も進み、

現在では2足歩行ではなく4足歩行のポーズが主流となりました。

ここの博物館では当時の研究者が作り上げた2足歩行のポーズはそのままにしています。

ただ1体だけ、ポーズを4足歩行に変えて展示されています。

それもしっぽの半分がガラスケースに入ったままで、過去から現在に飛び出してきたぞってな感じで展示されています。

1体だけガラスから出てきた風にした粋な展示。

地下1階には発見時のままポーズの産状化石が展示されています。

展示室の壁にはイグアノドンが発見された当時のスケッチが飾ってあります。

このオシャレなスケッチはポストカードとして販売もされています。

このイグアノドンに何度癒され、励まされたかわかりません。
何回来てもその迫力に圧倒されて、美しさに魅了されて、毎回ため息がでました。

特別展の内覧会ではイグアノドンの前でワインが振舞われました。イグアノドンに乾杯!

この美しさ、この魅力がたくさんの人に伝わるといいなと思います。

 

今回はイグアノドンの紹介でしたが次回は他にもたくさんあるベルギー王立自然史博物館の見どころを私なりにご紹介したいと思います。

 

ベルギー王立自然史博物館(L'institut des Sciences naturelles)

ホームページはこちら↓

www.naturalsciences.be

 

地図はこちら↓