ベルギーの首都ブリュッセルから車で1時間弱、ベルギー第3の都市ゲント(またはヘント)にゲント大学付属の博物館(Gents Universiteitsmuseum 略してGUM)があります。
ゲント大学はルーベン・カトリック大学と並んでベルギー国内でトップレベルの大学として知られています。
1871年創設でベルギー建国以前からある歴史のある大学です。
ここの博物館はベルギーに来たばかりのころ家族で、今年に入ってからベルギー王立自然史博物館友の会の遠足とで2度訪れました。
※友の会についての記事はまた別の機会に詳しくお伝えします。
この博物館の特徴は地学・生物学・医学・工学・考古学といった従来のジャンルを取っ払い、創造(Imagination)・模型(Model)・知識(Knowledge)など概念的テーマにまとめて展示をしている新しいタイプの博物館です。
通常子供たちはどこの博物館に行っても人体の標本を怖がり近づきません。
特にここの博物館は医学系の標本が多く展示室が暗いにも関わらず、子供たちは怖がりませんでした。
私の個人的な見解ですが、医学コーナーとして展示されていると「あっ人間の体の標本が展示されているんだ」と先入観が自然とでてきますが、この博物館のように標本が点在していると展示を見ているうちの一つに医学の標本があったという感覚なので医学としてとらえていないのかなと思います。
同様に写真は禁止だったので撮れませんでしたが、この展示の中の一つにホルマリン漬けの頭の割れた男性の頭と手が展示されています。
キャプションによるとこの大学の解剖学の先生だったそうです。
その標本が息をのむほど美しい顔と手をしています。人体の標本に美しいという形容詞を使ったのは初めてです。
私も人体の標本があまり得意ではないのですが、この標本を見て怖いとか気持ち悪いという気持ちは不思議と起こりませんでした。ただただ美しかった。
ジャンル分けがされてないゆえに先入観がなく、その標本の本質でみることができるのかなと思いました。
小規模の博物館ですが画期的な展示方法とその美しさがひときわ際立つゲント大学博物館。古い町並みがとてもきれいなゲントの町の観光ついでに訪れてみてはいかがですか?
ゲント大学博物館(Gents Universiteitsmuseum)
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