子連れ恐竜オタク、ヨーロッパの博物館を行く。

恐竜オタクの目線でヨーロッパの博物館をご紹介します。

化石探し①(ドイツ・ホルツマーデン編)

ヨーロッパでは有名な化石の産地がいくつかあります。

その中の数か所で実際に発掘をすることができるところがあります。

今回はその中の一つドイツのホルツマーデン(Holzmaden)の化石発掘をご紹介します。

 

ホルツマーデンといえばイクチオサウルス!絵画のように美しい漆黒の板状化石。

リビングの壁に飾っても美しいのでインテリアとしても人気があります。

歯だけでも出たらいいなぁ、なんて思いながら発掘現場へ向かいました。

発掘現場はだだっ広い畑の一角にあります。

場所はドイツ・シュトゥットガルトから車で東へ40分ほど行った小さな田舎町です。

畑の一角にありますが広くてわかりずらいのでナビを頼りに行く必要があります。

※この記事の最後に発掘現場の地図を載せておきます。

 

駐車場が発掘現場の脇にあるので車を止めて準備をします。汚れても良い服(できれば長袖・長ズボン)、軍手、ゴーグル、長靴(または登山靴)に着替えていざ受付へ!

こちらが受付。ここで入場料を払い道具を借りる。

ガチドイツ語のお父さんが受付してくれて料金は以下の通りです。

 

入場料 大人 4.00€ 子供 2.50€

レンタル料 ハンマーとチゼル 1.50€ ハンマーまたはチゼルのみ 1.00€

 

すごく良心的な価格です。

まだ子供たちが小さいので大人だけハンマーとチゼル2セット借りました。

薄い岩が何層にも重なっている。

このような地層は頁岩と呼ばれていて、この溝に沿ってチゼルを入れてハンマーで慎重に叩くと本のページを開いたようにパカッと割れます。

これがとても気持ちがいい!!

うまくいくと割れた反対側にも化石が残っていてネガホジとなりより貴重になります。

漆黒の母岩に輝く金色のアンモナイトが美しい。

ただ割れた岩はとても鋭利なので子供は注意が必要です。

その辺に割れた岩が落ちているのでケガをしないようにできるだけ肌を露出しない格好と少なくとも軍手の着用は必須です。

息子は同じような頁岩を誤って素手で触り手を切ってしまいました。注意してください。

(この日は子供たちにジャケットを着せていましたが暑くて脱いでしまった。まぁそうなりますよね...)

子連れで数組のファミリーが発掘に来ていました。

私たちがここに行ったのは10月末でシーズンの終わりのほうでしたが何組か発掘に来ていました。

夏になるとたくさんの家族連れが訪れるのでアイスクリーム屋さんのキッチンカーも来るようです。

業者と思われる人が車で乗り付けてガチ掘りしてた。いくらで売れるかなと余計な職業病。

黄金のアンモナイトばっかでもいいけど他のも欲しいよねと思っていたところ、パパがベレムナイトをゲット!

イクチオサウルスまでの道は中々険しい。

今回の戦利品。初回にしてかなりの満足感。

残念ながらイクチオサウルスにはお目にかかれなかったけど、たたくとざくざく出てくる黄金のアンモナイトに大人も子供も夢中になって探していました。

 

その後もいろいろな場所に化石探しに行きましたが、子供たちにとって形が分かりやすいアンモナイトは見つけやすく、骨の化石探しよりも夢中になっていたように思います。

特にここはハンマーでたたかなくてもその辺にもアンモナイトが落ちているので、歩いて探すだけでも楽しいと思います。

気軽に参加できるので興味のある方は是非行ってみてください。

 

ただし、冬季は閉まっているようなのでホームページで確認してから行ってください。

もらったチラシ。11月中旬から2月末までは閉鎖と書いてある。

ホームページはこちら↓

www.schieferbruch-kromer.de