オランダ・ライデン市にある自然史博物館ナツラリス(Naturalis Biodiversity Center)。
※読み方は日本語読みでナツラリスとナチュラリスと二つあるようです。
日本にいた時からずっと行ってみたかった博物館の一つです。
この博物館の目玉はティラノサウルス・レックスのTrix(トリックス)です。
ナツラリスの研究チームがアメリカで発掘し、ライデンまで持ってきて常設展示しています。
ヨーロッパには私が知る限りティラノサウルスの実物骨格標本が3体常設展示されています。
1体はドイツのベルリンにあるフンボルト博物館(Museum für Naturkunde)に展示されているTristan(トリスタン)、もう1体はドイツのデンケンドルフにあるアルトミュールタール恐竜博物館(Altmuehltal Dinosaur Museum)に展示されている若いティラノサウルスRockey(ロッキー)、そしてTrixです。
2021年にできた長崎市恐竜博物館にそのTrixのレプリカが展示されています。
※長崎市とライデン市は姉妹都市で、尚且つ長崎市はティラノサウルス科の歯化石が発見されており深い関わりがあります。
※フンボルト博物館とアルトミュールタール恐竜博物館はまた違う機会に紹介させていただきます。
ここの博物館のすごいところは展示がめちゃくちゃおしゃれ♡
現代アートの美術館かなと思うほど従来の自然史博物館さ感がありません。
もちろん恐竜のコーナーは言わずもなが最高なのですが、
私がお勧めしたいのはPOPな展示のこのコーナー。
もう可愛さが溢れています。でもすべて本物の標本です。
この展示室の隣には性をテーマにした展示もありますがこれもまたPOP。
子宮内の精子をいかに受精させるか競うピンボールゲームなんかもあります。
賛否はあるかもしれませんが実にコミカルに性を取り上げて身近なものにしていると思います。
この博物館を作るにあたって研究者とデザイナーの間で何年も話し合って意見をすり合わせていったそうです。
同じ建物の隣にはLive Science galleryがあり、その2階で化石のクリーニング作業を見学することができます。
私は行ったときはトリケラトプスをクリーニングしていて、現在常設展に展示されている化石の残りの部分だそうです。
最終的に掘り出したすべての化石をくっつけて1体にするそうです。
クリーニング途中の状態で実物とまだ出てない部分をキャストとにして展示してしまうのはなかなか珍しいですね。
今までの自然史博物館のイメージを覆すような斬新な展示のナツラリス。
是非一度訪れてみてください!
ナツラリス自然史博物館(Naturalis Biodiversity Center)
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