子連れ恐竜オタク、ヨーロッパの博物館を行く。

恐竜オタクの目線でヨーロッパの博物館をご紹介します。

化石探し②と巨大コンテナ船見学(オランダ・ロッテルダム)

マンモスをはじめとする新生代の哺乳類の化石がオランダ・ロッテルダムの浜辺に打ち上げられています。

化石ハンマーもいらない、必要なのは長靴とバケツとシャベルのみで化石拾いができます。もちろん子供たちは着替えも必須です!

 

場所はロッテルダムの中心地から車で50分ほどの巨大なロッテルダム港の近くにあります。↓(駐車場は無料)

 

 

季節は秋から冬のほうがたくさん拾えます。

私は3月・6月・7月と3回行きましたが、3月が1番拾うことができました。

夏はたくさん人が泳ぎに浜辺へ繰り出すので(とは言っても北海なので夏でも海はめっちゃ冷たい!)拾われてしまうようです。

あと冬はほとんど太陽がでなくてかなり寒いのであまり化石拾いには来ないのだと思います。

冬は化石が拾えるけど寒いし風すごいし、物悲しげなロッテルダムの浜辺。

浜辺を歩いて落ちている化石を拾うだけなので気軽ではありますが、中腰で歩き続けるので終わった後の疲労感が半端ない!

あと、化石とただの石と流木と犬の糞を見分けるのが結構難しい!

(特に冬は浜辺が完全にドッグラン化しているのでむやみに茶色い塊を素手で触らないほうがいい。私も何回も間違えて触ってしまった。)

ただただ自分の目を信じて骨っぽいものを探すのは目利きが試されているみたいで難しいけど、見つけた時の嬉しさが半端ない!

去年の7月に初めてこの場所で化石を拾った時は1時間ほど歩き回って1つだけ見つけることができました。たった1個だけでしたがなんだかめちゃくちゃうれしかった。

私はこの場所で化石探しの楽しさを改めて感じることができました。(今更感ありますが)

3月に行ったときの戦利品。子供が拾った石や貝が混じってますが。

浜辺といえど海水浴場ではないのでここにももちろんトイレはありません。

トイレやお昼ご飯に困ったらこの近くにあるFutureLandというビジターセンターを訪れることをおすすめします。↓

 

FutureLandのホームページ↓

www.portofrotterdam.com

 

施設は無料でとても綺麗です。(トイレも無料)カフェもあってちょっとした昼ご飯は買って食べられます。ここで発掘される化石も展示されています。

その他ガントリークレーンを操るゲームなどもありますし無料とは思えないクオリティーの施設になっています。

ちなみに時期にもよりますが事前申し込みで化石拾いツアーも行われているようです。

FutureLandの化石拾いツアーのページ↓

www.portofrotterdam.com

 

この施設からロッテルダムの港の巨大コンテナ船を間近に見学できるクルーズ船ツアーが出発しています。

1時間のツアーで大人1人12€/子供3-11歳10€ほどです。1時間に一本くらいは出ているので当日申込でも大丈夫でした。

遠くからでもこのガントリークレーン群の迫力は満点。

近くで見ると更にド迫力!お父さんたちも大興奮!

風力発電の風車を運んでいます。でかい!

アシカかアザラシ?日向ぼっこをしています。

何の船でしょうか?とてつもなくでかくてカッコいい。

流石ヨーロッパ最大の港、ロッテルダム港。遠くで見るとレゴみたいなコンテナも近くで見るとド迫力でした。

化石拾いもできて巨大コンテナ船見学クルーズもできるロッテルダムの港。

ちょっと変わった体験ができるので是非お勧めします!

(くれぐれも犬の糞には注意!)

フンボルト博物館(ドイツ・ベルリン)②

前回はフンボルト博物館の恐竜(主にティラノサウルスのトリスタン・オットー)をご紹介しました。

 

mamadinosaur-europe.hatenablog.com

 

 

今回はフンボルト博物館のその他の常設展についてご紹介します。

 

この博物館はロンドン自然史博物館やナツラリスなどヨーロッパを代表する他の自然史博物館に比べると建物のフロアの面積も小さめです。

しかし吹き抜けに鎮座する圧倒的迫力のギラファティタンをはじめとするダイナミックな展示や黒を基調とするオシャレな展示でいつもお客さんで賑わっているベルリンの人気観光スポットの一つです。

 

説明も何もないシンプルな展示。近くにある大きなタブレットで詳細を調べることができる。

黒の背景に生き物の標本やはく製たちが並べられているだけですがとても美しいです。

ヴェネチア自然史博物館とはまた違ったカッコよさです。

赤が映えるビビットな展示のヴェネチア自然史博の紹介はこちら↓

mamadinosaur-europe.hatenablog.com

 

 

片側から見ると骨格、もう片側から見ると皮つきの斬新な展示。

液浸標本だらけの部屋も圧巻です。

今回フンボルト博物館に訪れたのは8月末だったのですが博物館内がとても暑い!
ヨーロッパの博物館全体に言えることなのですが、夏も冷房が入っていないところがほとんどです。

なので日本のように暑いから博物館に涼みに行こうということができません。人混みと無風でさらにムシムシします。

日本の夏は特に温度も湿度も高いので展示物の劣化保護の観点からも冷房を入れていると思うのですが、ヨーロッパの博物館は標本痛まないのかなと心配になるくらい暑いです。

もちろんヨーロッパの夏は日本の夏とは比較にならないほど湿度の低いさわやかな夏ではありますが近年35度を超える日もたびたびあり確実に温暖化はしています。

一般家庭にもほとんどエアコンがないので(なんなら網戸もない)ので公共施設やホテルやお店にもエアコンが付くのはもっともっと先になることでしょう。

そのかわり冬は建物全体を温めているので暑いくらい室内は暖かいです。

夏にヨーロッパの博物館に行く際は日本と違うことを心得て行くと良いと思います。

 

話は展示に戻ります。

私はこの博物館で特にすごいなと思った点は展示されている標本や模型がどのような工程で作られているのかを分かりやすく展示しているところです。

死んだ動物の遺体から骨格標本を作る過程を紹介する展示。

取り出した骨をどのように組み立てるか紹介している。

恐竜の化石を基にキャストを作る方法

魚の模型を作る過程

子供たちも普段博物館に行ってもその展示物たちがどのように作られているかまでは知る由もないので興味を持つ良いきっかけとなりました。

 

最後にご紹介したいのは博物館の所蔵標本管理のデジタル化を紹介する部屋です。

近年世界的に博物館の所蔵標本を後世にデータとして残すべくデジタル化が進んでいます。

方法は様々です。写真で残したり、スキャンして3Dデータとして残したりとデータで保存をしてデータベース化して管理します。

データとして残すことで標本そのものが仮に失われてしまってもまた復元できるようにバックアップとして残すのです。

日本は災害が多い国なので特に標本のデータ化は急務で各地で取り組みがなされています。

ヨーロッパの自然史博物館でもオランダのナツラリスやベルギー王立自然史博物館などで取り組みが進んでいます。

フンボルト博物館ではそのデータ化する作業も自動で行う仕組みを導入していました。

博物館に所蔵している標本を自動でデータ化している。

この時はハチの標本の写真を自動で撮っていました。

データ化のことは知っていましたが、それをリアルタイムで見てもらう部屋を作っていることに驚きました。

 

ラファティタンだけじゃないベルリンのフンボルト博物館。

是非足を運んでみてください!

でもやっぱりこの迫力はすごい!(写真見切れちゃう)

フンボルト博物館 Museum für Naturkunde

ホームページはこちら↓

www.museumfuernaturkunde.berlin

地図はこちら↓

フンボルト博物館(ドイツ・ベルリン)①

ドイツ・ベルリンにあるヨーロッパを代表する自然史博物館の1つ、大迫力のブラキオサウルス(現在はギラファティタンと呼ばれている)の骨格が目玉のフンボルト博物館またはベルリン自然史博物館Museum für Naturkunde。

ベルリン中央駅から歩いて10分ほどのとても良い立地にあります。

入ってすぐのメインホールに展示された恐竜たちはいつ見てもその迫力に圧倒されます。

吹き抜けを利用した圧巻の展示。

ここにはトリスタン・オットー(Tristan Otto)という愛称のついているティラノサウルスの実物化石標本が展示されています。

この博物館には10年位前にも来ていますが、2015年から展示されているトリスタンがどうしても見たくてベルギーに住んでからずっと行くタイミングを見計らっていました。

ところがトリスタンは巡回展としてコペンハーゲン自然史博物館に貸し出しをしていてベルリンには長らく不在でした。

そこで情報を集めてベルリンに戻るタイミングを調べて戻るや否やすぐに見に行きました。

それはブリュッセルからベルリンまで車で片道8時間、トリスタンを見る為の1泊2日の弾丸旅行でした。(ベルリンの壁も見てないw)

大きすぎて全部入らない。

この日はトリスタンがフンボルト博物館に戻ってきて新しい恐竜の特別展(この特別展は2024年11月30日まで)が始まった最初の週末でした。

加えてこの日は毎年8月末に行われる”Long Night of Museum”というベルリン市内の75館の博物館が夕方18時から翌朝2時!!まで開館し、各博物館で催し物を行うという年に1度のイベントが行われていました。

入場料は当日券で大人は18€、12歳以下の子供は無料でこの券でイベントに参加しているすべての博物館に入場できます。

次回のイベントの情報はこちらから↓

www.lange-nacht-der-museen.de

フンボルト博物館もメインホールでイベントが行われるようで恐竜たちの横でカクテルバーやDJブースが設置されていました。

めっちゃキャプション読んでるお兄さんの後ろにDJブースw

イベントが始まる18時にはフンボルト博物館は外に長い行列ができるほど大盛況でした。

ここにはもう一つの目玉。始祖鳥の”ベルリン標本”が展示されています。

ライトが左右に動いて様々な陰影を見せてくれるマニア心をくすぐる素晴らしい展示方法。

始祖鳥は10数体見つかっていて、その中でも最も美しく最も人気の高い標本です。私の日本の家の玄関にもベルリン標本のレプリカが飾ってあります。

やはり本物のならではの透き通るようなミルク色のエナメル質が残る骨の部分が本当に美しいんです。もやは天然のアートと呼んでも差し支えないです。

 

さてさて今回のお目当てトリスタンは奥の部屋にありました。

この化石の質感を惜しみなく照らし出す照明がにくいね。

頭骨だけガラスケースで展示されていました。あー惚れ惚れ♡

逆サイドもどうぞご覧あれ。

惜しげもなく後ろからもどうぞ。

トリスタンの頭骨以外にアロサウルスと、"キャスパーCasper"と愛称の付いたティラノサウルスの幼体の頭骨も展示されていました。

アロ様。

推定7歳とされるティラノサウルスの幼体"キャスパー"

頭骨の置いてある部屋を抜けるとそこには、

どどーんとトリスタン全身骨格

はい、逆サイドからどどーん

アップでどどーん、かっくいー!

トリスタンと記念撮影(次男は私が写真撮りすぎてもう飽きてる)

長男のTシャツをスタンにして、私のTシャツをナツラリスのトリックスにして密かにティラノの夢の競演を個人的に果たしてる。

トリスタンの後ろに展示されていたアロ様の全身骨格もこれまた美しい。

アロサウルスの下に展示されていたプラテオサウルスの産状も素晴らしかった。

今年の春からトリケラトプスの頭骨実物化石も展示されているそうです。一緒に見たかったなぁ。

 

今回は私のティラノ愛さく裂の投稿になってしまいましたね、すみません。。。

今回はこの辺にして次回はトリスタン以外のフンボルト博物館の展示についてのご紹介したいと思います。

 

フンボルト博物館(ベルリン自然史博物館)Museum für Naturkunde

ホームページはこちら↓

www.museumfuernaturkunde.berlin

 

地図はこちら↓

 

ミッフィー博物館(オランダ・ユトレヒト)

みんな大好きミッフィーちゃんの博物館がオランダのユトレヒトにあります。

オランダ語ではミッフィーではなくNijntje(ナインチェ)というのでNijntJe Museum(ナインチェミュージアム)と呼ばれています。

私たちが訪ねた2022年5月は博物館が改装工事中でユトレヒト内の別の場所に仮設で開館していました。現在は工事が終わり元の場所に戻っているそうです。

これらの写真は仮設中の展示になります。

ミッフィーちゃんはオランダの子供たちにも大人気です。

ミッフィーちゃんの物語の中に入って遊べます。

我が家にはおままごとセットがないので珍しいのか夢中で遊んでいます。

一階は受付とショップで二階のワンフロアが博物館ですが、博物館的な展示は少なく博物館というよりも子育て支援センターのような感じでした。

幼稚園くらいの子供たちがたくさん遊んでしました。どれも可愛い♡

ガーデニングもできます。

ミッフィーちゃんの洗濯物を干します。

ホームパーティーの準備中。オーブンに子供が入ってるw

一番人気だったのは交通コーナー。三輪車に乗って交通ルールを学びます。

我が家も滞在時間のほとんどをこの交通コーナーで過ごしました。

やはりこのコーナーが一番人気でした!

たくさんの子供たちが遊んでいました。

ミッフィーちゃんになりきるコスチュームコーナーもあります。子供たちはやりたがらなかったので大人がやりましたw

とにかくかわいい!

対象年齢としては赤ちゃんから幼稚園児くらいでしょうか?小さい子が多かったです。小学生は少し退屈かもしれません。

 

ミッフィーちゃんといえば日本でも子供はもちろん、大人女子も大好きでたくさんの文房具やグッズが出ています。私も大好きです。

ところがヨーロッパ及び地元オランダではあくまでも子供のキャラクターという位置づけのようです。

ミッフィーショップも子供向けのものが多くむしろ日本のほうが種類が多いくらいです。なんなら大人向けの文房具は日本製だったりしますw完全に逆輸入です。

ミッフィーに関わらず、キャラクターはあくまで子供向けで大人は持たないものというのが共通認識のようです。よって大人もキャラクターを持つ日本は実はちょっと特殊環境なんだということをヨーロッパに来てから気が付きました。

でも私はキャラクターものが好きなのでそんな日本人でよかったなとも思います。

(例外でオランダの3coins的なHEMAという雑貨屋でたまに大人向けミッフィーグッズ買えます。日本のミッフィーグッズより若干安いです。)

アムステルダムゴッホ美術館で買ったゴッホミッフィー

オランダを代表するキャラクターであることは間違いないのでちょいちょいオランダ各地でミッフィーとコラボしたぬいぐるみが売っています。

他にもオランダの伝統衣装を着たミッフィーやチューリップミッフィーなどもいます。

 

私たちは仮設の博物館しか行けていないので工事の終わった本館はもっと素敵な展示なのかなと思います。

ミッフィー好きにはたまらないので是非行ってみてください!

 

ホームページはこちら↓

https://nijntjemuseum.nl/nl/

 

地図はこちら↓

 

ジンスハイム自動車・技術博物館(ドイツ・ジンスハイム)

私の夫は元々車が好きで、私も恐竜ほどではないですが車が好きで(運転は苦手。見るだけ)、子供たちも車が好きということで我が家の共通の趣味は実は恐竜ではなく車となっています。

このブログでは博物館・科学館以外に乗り物関係も載せていきたいと思っています。

 

車大国ドイツにはたくさんの車の博物館がありますがその中でも私たちが”神”と崇める博物館があります。それがジンスハイム自動車・技術博物館(Tecnik Museum Sinscheim)です。

 

ジンスハイム自動車・技術博物館は本館と別館があり、本館はシュトゥットガルトから北西へ車で1時間弱のジンスハイムという町にあります。

別館であるシュパイアー技術博物館はジンスハイムからさらに西へ車で1時間ほどのシュパイアーという町にあります。

今回はジンスハイムにある本館をご紹介いたします。

博物館の目玉であるコンコルド。博物館の外から見えていてすでにテンションMAX!!

ヨーロッパの人の休日は朝はゆっくり過ごし午後から動き出す人が多いですが、この日は8月の平日でしたが、朝から賑わっていました。

自動車・技術博物館という名前ですが自動車はもとより、飛行機・戦車・レーシングカー・蒸気機関車などありとあらゆる乗り物が展示されているこどものおもちゃ箱のような博物館です。とにかく広い!

毅然していて、且つ大胆な展示は迫力があります。

軍事系が充実。さすがドイツ。マネキンに子供たちがビビりまくる。

可愛いあなたも軍事バージョン?

外にもたくさんの軍事系乗り物がごちゃっと並べられています。

農業機械も展示されています。これはレアなランボルギーニ社製のトラクター。

可愛い系を集めた展示(たぶん)

安定の可愛さ、BMWイセッタ

あらあら、あなたも前開きでしたか。お初ですが可愛いですねぇ。

バイクの展示も実にオシャレ。

歴代のレーシングカーの展示も充実。

クラシックカーもあります。サクサク見て行かないと見切れない。

もちろん鉄道の展示もあります。ド迫力!

1€入れると車輪が音を立てて動く。

ちょいちょいお金を入れると動くものがあって、個人的に感動したのは木でできている大きなジュークボックス。エアーでいろんな楽器を同時に動かして生演奏しています。ものすごい音量です。ずいぶん古いもののようなだったのでヨーロッパの移動遊園地やお祭りで活躍したのだろうなと想像します。こんなものまで動態保存しているとは!

奥にジュークボックスがあります。自分でお金入れた後また見たかったので
誰か入れないか待ってたw

ここの博物館は展示がすごいだけではありません。子供が喜ぶアクティビティがたくさん!本当に朝から閉館まで1日中いられます。

屋外にも遊具がいっぱい!飛行機から滑り台もできます。めっちゃ楽しいけど一緒に上る親が大変。もちろん飛行機の中にも入れます。

強力水鉄砲でボールを押しながら穴に入れるゲーム。”2”のカーブのところが難しい。
落ちながら左右へ行ったり来たりするU字型の乗り物。私は見ているのが精いっぱい。
お金を入れると船が上に上がり、なんの合図もなく突然切り離されて池にダイブしヒモで回収されるというシュールな乗り物。飛ぶ夫w

こんなアクロバットな乗り物たちが数枚の硬貨で乗れてしまうこのほったらかし感がなんとも言えずいいですね。日本にはないドキドキ。癖になるこの乗り物たち目当てでまた来たくなる。

1日中遊んでもうクタクタです。

博物館の外では愛車ミーティングが開かれていました。車関係のイベントもよく行われているようです。シビックはヨーロッパでも割と人気があります。

改めて写真を見てもやはり”神”ジンスハイムでしたね。遊び倒しました。

乗り物が好きな子なら1日中楽しめるジンスハイム。是非是非足をお運びください!

 

ジンスハイム自動車・技術博物館(Tecnik Museum Sinscheim)

ホームページはこちら↓

sinsheim.technik-museum.de

地図はこちら↓

 

ブレーメン大学科学館(ドイツ・ブレーメン)

私自身子供を育てるようになってからわかったことはたくさんありますが、その中の一つに小さい子供は触って動くものが大好きだということがあります。

息子たちの年頃は実際に触れて学べる科学館が大好きです。

ヨーロッパにも一日中子供が遊べるすばらしい科学館がたくさんあります。

その中の一つブレーメン大学科学館(Universum Bremen)をご紹介いたします。

 

ドイツ北部、ブレーメンの音楽隊で有名なブレーメンの町の中心地から車で16分ほどの広々としたブレーメン大学の敷地内に科学館があります。

写真がうまく撮れませんでしたが、クジラのような形の大きなドームが目印です。

可愛い赤いビートルをテコの原理で引き上げてみよう!

クジラ型の常設展示のある建物と特別展のある建物と二つあり、その二つは渡り廊下でつながっています。

常設展は各階でTechnology・Humans・NatureとChildren's areaに分かれています。

とにかく触って五感を刺激する展示が盛りだくさん!

この黒いフェルトを置く位置によって音の高さや長さが変わる音の展示

いつまでも見ていられる、みんな大好きピタゴラ装置的な。

風車を動かすためにどうやって動力を伝えるのか学ぶ展示

ミニパズルがいくつもあって、老若男女・ファミリーやカップルも思い思いに楽しんでいます。

光の屈折について実際に動かして学ぶ展示

ハイスピードカメラを使って、はごろもフーズのような映像を撮影する。

水面に振動を与えて波紋の影を観察する展示。

一階には長居必須の作ってみようコーナーがあります。

前にはカフェがあり、親達はドイツビールでも飲みながら子供たちを待っている。

子供たちは夢中でピタゴラ装置作りに励んでいる。

壁系ピタゴラ装置はなかなか難しい。

特に人気だったのは豆を上から流して大きさを選別する装置。無限に豆を集めて入れ続ける。

気を付けないとここに閉館時間まで居てしまうので、まだ無限豆をやりたいと駄々をこねる子供たちの手を引いて別棟の特別展へ。

特別展のワークショップ。広い1フロアがジャンル別に分かれて様々なものを制作できる。

段ボールで作った小さなおうち。色とりどりでとても可愛い。

黒い壁に白いレゴを貼り付けて建物を作ったり文字を作ったり。

ペットボトルの蓋やボタンを使って小さな木を作る。

夢中で作る子供たち。作った作品はものによっては持ち帰ることができます。

KAPLAという木の薄い板のおもちゃ。重ねたり並べたりして遊ぶ。

てるてる坊主がドイツにもいるのかな?

とってもポップで可愛いワークショップでした。大人も子供も夢中になって制作していました。とても空いていて自分の世界に静かに没頭して作れるのが良かったです。

屋外にも科学をテーマにした遊び場があり一日では足りないくらい子供たちは夢中になって遊んでいました。

 

科学館は実際に行って触って初めて楽しさを知るので行くまでわからない。

でも行ったらめっちゃ楽しい科学館がたくさんある!

行ってみないとわからないこそ行った私がこのブログでその魅力を伝えていこうと思います。

 

ブレーメン大学科学館(Universum Bremen)

ホームページはこちら↓

universum-bremen.de

地図はこちら↓

ゲント大学博物館(ベルギー・ゲント)

ベルギーの首都ブリュッセルから車で1時間弱、ベルギー第3の都市ゲント(またはヘント)にゲント大学付属の博物館(Gents Universiteitsmuseum 略してGUM)があります。

ゲント大学はルーベン・カトリック大学と並んでベルギー国内でトップレベルの大学として知られています。

1871年創設でベルギー建国以前からある歴史のある大学です。

 

ここの博物館はベルギーに来たばかりのころ家族で、今年に入ってからベルギー王立自然史博物館友の会の遠足とで2度訪れました。

※友の会についての記事はまた別の機会に詳しくお伝えします。

建物の入り口の巨大なモノクロのホネホネ達がいい感じ。

この博物館の特徴は地学・生物学・医学・工学・考古学といった従来のジャンルを取っ払い、創造(Imagination)・模型(Model)・知識(Knowledge)など概念的テーマにまとめて展示をしている新しいタイプの博物館です。

 

従来のカテゴリーに捕らわれない、興味深い展示方法です。

歴史のある大学なので古い標本もたくさん所蔵していますが、古さを感じさせません。

さながらファッションブランドのショップのよう。

キャプションも最小限に抑えられてすっきりとした展示となっています。

通常子供たちはどこの博物館に行っても人体の標本を怖がり近づきません。

特にここの博物館は医学系の標本が多く展示室が暗いにも関わらず、子供たちは怖がりませんでした。

私の個人的な見解ですが、医学コーナーとして展示されていると「あっ人間の体の標本が展示されているんだ」と先入観が自然とでてきますが、この博物館のように標本が点在していると展示を見ているうちの一つに医学の標本があったという感覚なので医学としてとらえていないのかなと思います。

 

同様に写真は禁止だったので撮れませんでしたが、この展示の中の一つにホルマリン漬けの頭の割れた男性の頭と手が展示されています。

キャプションによるとこの大学の解剖学の先生だったそうです。

その標本が息をのむほど美しい顔と手をしています。人体の標本に美しいという形容詞を使ったのは初めてです。

私も人体の標本があまり得意ではないのですが、この標本を見て怖いとか気持ち悪いという気持ちは不思議と起こりませんでした。ただただ美しかった。

ジャンル分けがされてないゆえに先入観がなく、その標本の本質でみることができるのかなと思いました。

アンモナイトの化石やクリスタルパレスのイグアノドンの模型も”Doubt”疑うというコーナーにあります。テーマの分け方も面白い。

古い標本一つ一つも美しい。

基本暗いですが、その暗さと展示の明るさのコントラストが映える。

ミュージアムグッズもオシャレ。

博物館の隣に植物園があります。こちらも併せて入場することができます。

2年に1度2日しか咲かない世界最大の花シャクダイオオコンニャクもあります。

古き良き街並みを残す、素敵な学生街ゲント。

小規模の博物館ですが画期的な展示方法とその美しさがひときわ際立つゲント大学博物館。古い町並みがとてもきれいなゲントの町の観光ついでに訪れてみてはいかがですか?

 

ゲント大学博物館(Gents Universiteitsmuseum)

ホームページはこちら↓

www.gum.gent

地図はこちら↓